1: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2020/12/16(水) 22:31:12.80 ID:7PKcqAm+
1、璃奈
2、しずく
3、かすみ
4、歩夢
5、愛
6、せつ菜(または、菜々)
7、エマ
8、果林
9、遥
0、侑
>>2 キャラクターセレクト(上の1~0からのみ)
>>4 内容選択(自由)
※注意事項
全て彼方との組み合わせ
2、しずく
3、かすみ
4、歩夢
5、愛
6、せつ菜(または、菜々)
7、エマ
8、果林
9、遥
0、侑
>>2 キャラクターセレクト(上の1~0からのみ)
>>4 内容選択(自由)
※注意事項
全て彼方との組み合わせ
2: 名無しで叶える物語(阪堺電気軌道) 2020/12/16(水) 22:32:54.68 ID:LwtqrwV/
8
3: 名無しで叶える物語(えびふりゃー) 2020/12/16(水) 22:33:33.00 ID:axNpJI/g
デザイン学科のテスト勉強
4: 名無しで叶える物語(わんこそば) 2020/12/16(水) 22:33:43.33 ID:CZLIwlQz
服選び
5: case.1:果林と服選び(らっかせい) 2020/12/16(水) 22:41:46.32 ID:7PKcqAm+
果林「ねぇ彼方……今度、お洋服階に行かない?」
彼方「ん~?」
果林ちゃんは手に持っていたファッション系の雑誌を閉じると、
おもむろにそんなことを言い出した。
彼方「どしたの急に~」
果林「彼方って、あんまり洋服に関して興味なさげというか」
果林「着こなしがちょっとずぼらに見えるのよ」
彼方「え~……?」
果林「いつもいつも、はだけてるじゃない」
彼方「あぁ……」
言われてみなくても、確かに
あれはファッションの一つだよ。と言ったら果林ちゃんはきっと顔をしかめるだろう。
もちろん、肩を見せたりなんだりっていうのはあるけれど、
私のは別にそんな高尚な考えのあるものでもないし……
彼方「あれ、お母さんのおさがりだから。ちょっと大きいんだよねぇ……」
彼方「ん~?」
果林ちゃんは手に持っていたファッション系の雑誌を閉じると、
おもむろにそんなことを言い出した。
彼方「どしたの急に~」
果林「彼方って、あんまり洋服に関して興味なさげというか」
果林「着こなしがちょっとずぼらに見えるのよ」
彼方「え~……?」
果林「いつもいつも、はだけてるじゃない」
彼方「あぁ……」
言われてみなくても、確かに
あれはファッションの一つだよ。と言ったら果林ちゃんはきっと顔をしかめるだろう。
もちろん、肩を見せたりなんだりっていうのはあるけれど、
私のは別にそんな高尚な考えのあるものでもないし……
彼方「あれ、お母さんのおさがりだから。ちょっと大きいんだよねぇ……」
7: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2020/12/16(水) 22:47:09.77 ID:OQcpxB52
よきかなよきかな
8: 名無しで叶える物語(たこやき) 2020/12/16(水) 22:48:10.97 ID:LwtqrwV/
ノレcイ´=ω=)支援だよぉ~
10: case.1:果林と服選び(らっかせい) 2020/12/16(水) 22:49:00.21 ID:7PKcqAm+
全部が全部そう言うわけじゃないし、
本当のことを言うと、普段着ているのは別におさがりでも何でもなくて
彼方ちゃん的に、体をきつく締められるような洋服が苦手というか。
果林「だったらなおさらよ」
果林「高校生……ううん、もう大学生にもなるっていう年ごろなのに」
果林「そんなにも無頓着でどうするの?」
彼方「えっと……」
果林「はぁ……もう、今日の放課後空いてる?」
溜息をつく果林ちゃん
ファッションの雑誌は近くのテーブルに放られて
空いた手が、横になってる私の頭を撫でてくれる
本当のことを言うと、普段着ているのは別におさがりでも何でもなくて
彼方ちゃん的に、体をきつく締められるような洋服が苦手というか。
果林「だったらなおさらよ」
果林「高校生……ううん、もう大学生にもなるっていう年ごろなのに」
果林「そんなにも無頓着でどうするの?」
彼方「えっと……」
果林「はぁ……もう、今日の放課後空いてる?」
溜息をつく果林ちゃん
ファッションの雑誌は近くのテーブルに放られて
空いた手が、横になってる私の頭を撫でてくれる
11: case.1:果林と服選び(らっかせい) 2020/12/16(水) 22:52:11.27 ID:7PKcqAm+
彼方「今度じゃなかったの~?」
果林「そんな調子なら早い方が良いじゃない」
彼方「えぇ~……」
彼方「おさがりっていうのは嘘――」
果林「良いから。予定あるの? ないの?」
彼方「寝る予――」
果林「無いのね」
彼方「ん~……今日はバイトもないから大丈夫だけど」
果林「なら、行きましょ?」
珍しく……もないかもしれないけど、
やや強引な果林ちゃんは私が渋々頷くのを見ると、「決まりね」とちょっぴり嬉しそうに笑う
普段はしっかり者のお姉さんのようなポジションにいる果林ちゃんだけど
笑顔はやっぱり、可愛らしいもの……なんて。
口にしたら怒られる
彼方「良いよ~」
彼方「デートしてあげる~」
だから、強引なお誘いには冗談半分で答えておく
果林「そんな調子なら早い方が良いじゃない」
彼方「えぇ~……」
彼方「おさがりっていうのは嘘――」
果林「良いから。予定あるの? ないの?」
彼方「寝る予――」
果林「無いのね」
彼方「ん~……今日はバイトもないから大丈夫だけど」
果林「なら、行きましょ?」
珍しく……もないかもしれないけど、
やや強引な果林ちゃんは私が渋々頷くのを見ると、「決まりね」とちょっぴり嬉しそうに笑う
普段はしっかり者のお姉さんのようなポジションにいる果林ちゃんだけど
笑顔はやっぱり、可愛らしいもの……なんて。
口にしたら怒られる
彼方「良いよ~」
彼方「デートしてあげる~」
だから、強引なお誘いには冗談半分で答えておく
12: case.1:果林と服選び(らっかせい) 2020/12/16(水) 22:58:07.50 ID:7PKcqAm+
果林「で、デートって……」
果林「やだ……何言ってるのよ」
果林「別にそういうつもりじゃないのに……」
別に誰かとお付き合いしたことがない人だって、デートという言葉くらい知ってる。
それはもちろん果林ちゃんもそうで、
急激に頬を赤らめていく様は、とっても可愛らしい
可愛らしいから、ついついもう少し。なんて思ってしまう
彼方「え~?」
彼方「彼方ちゃんは、デートだって思ったのになぁ?」
果林「もぅ……何言ってるのよ……」
手でパタパタと仰いで自分に風を送る果林ちゃん
耳まで真っ赤な凛々しい子
彼方「かわいいよ~? 果林ちゃ~ん」
果林「ふざけたことを言うのはこの口かしらねぇ?」
果林「やだ……何言ってるのよ」
果林「別にそういうつもりじゃないのに……」
別に誰かとお付き合いしたことがない人だって、デートという言葉くらい知ってる。
それはもちろん果林ちゃんもそうで、
急激に頬を赤らめていく様は、とっても可愛らしい
可愛らしいから、ついついもう少し。なんて思ってしまう
彼方「え~?」
彼方「彼方ちゃんは、デートだって思ったのになぁ?」
果林「もぅ……何言ってるのよ……」
手でパタパタと仰いで自分に風を送る果林ちゃん
耳まで真っ赤な凛々しい子
彼方「かわいいよ~? 果林ちゃ~ん」
果林「ふざけたことを言うのはこの口かしらねぇ?」
13: case.1:果林と服選び(らっかせい) 2020/12/16(水) 23:03:33.77 ID:7PKcqAm+
彼方「ひゃひんひゃ……」
頬を抓まれて、声が歪になっていく。
それでも果林ちゃんには分かっているようで、
怒ったように見せかけているだけの笑顔を浮かべながら、私の頬を弄ぶ
果林「あんまり余計なこと言うと、このまま持ち上げていっちゃうわよ?」
彼方「ん~っ!」
果林「まったくもう……かわいいなんて……」
ぺちぺちと降参の合図を摘まむ手に送ると、
果林ちゃんはすんなりと解放してくれて……背けざまに呟く
からかっているだなんだって言いつつ、
ほんのちょっと嬉しそうに口元が綻ぶのが見えてるよ。
……なんて。
ちょっと言ってみたくなる
果林「私は読者モデルもやってるのよ?」
果林「どちらかと言えば綺麗でしょう?」
彼方「別に、綺麗と可愛いが混在してても良いんじゃないかなぁ?」
頬を抓まれて、声が歪になっていく。
それでも果林ちゃんには分かっているようで、
怒ったように見せかけているだけの笑顔を浮かべながら、私の頬を弄ぶ
果林「あんまり余計なこと言うと、このまま持ち上げていっちゃうわよ?」
彼方「ん~っ!」
果林「まったくもう……かわいいなんて……」
ぺちぺちと降参の合図を摘まむ手に送ると、
果林ちゃんはすんなりと解放してくれて……背けざまに呟く
からかっているだなんだって言いつつ、
ほんのちょっと嬉しそうに口元が綻ぶのが見えてるよ。
……なんて。
ちょっと言ってみたくなる
果林「私は読者モデルもやってるのよ?」
果林「どちらかと言えば綺麗でしょう?」
彼方「別に、綺麗と可愛いが混在してても良いんじゃないかなぁ?」
14: case.1:果林と服選び(らっかせい) 2020/12/16(水) 23:10:16.61 ID:7PKcqAm+
果林「そう……?」
果林「かわいい……かしら……」
彼方「かわいいよ~?」
果林「そう……」
私を見ることもない果林ちゃんは、
今度は否定もせずに、気恥ずかしそうにしながら……小さく笑う
可愛いよりも綺麗と言われたいなんて言いながら、
可愛いって言ってあげると嬉しそうにする
そんなところが、可愛いんだよ?
って、ついついついげきしたくなって……飲み込む
これ以上は、膝から突き落とされそうだし。
果林「彼方だって、可愛いわよ?」
果林「でも、ふとした時……私には彼方が大人びて見えるわ」
果林「私にはない美しさを彼方は持っているのよ」
果林「だからこそ……」
彼方「ねぇ、彼方」
果林「どんなに綺麗な宝石だって、曇らせたままじゃもったいないって思わない?」
果林「かわいい……かしら……」
彼方「かわいいよ~?」
果林「そう……」
私を見ることもない果林ちゃんは、
今度は否定もせずに、気恥ずかしそうにしながら……小さく笑う
可愛いよりも綺麗と言われたいなんて言いながら、
可愛いって言ってあげると嬉しそうにする
そんなところが、可愛いんだよ?
って、ついついついげきしたくなって……飲み込む
これ以上は、膝から突き落とされそうだし。
果林「彼方だって、可愛いわよ?」
果林「でも、ふとした時……私には彼方が大人びて見えるわ」
果林「私にはない美しさを彼方は持っているのよ」
果林「だからこそ……」
彼方「ねぇ、彼方」
果林「どんなに綺麗な宝石だって、曇らせたままじゃもったいないって思わない?」
15: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2020/12/16(水) 23:18:26.52 ID:7PKcqAm+
さっきまでのほんわかとした空気感を払拭するような真面目な果林ちゃんの声
だからこそ……。と、途中まで言いかけたのは何だったのだろう。
彼方「ん~……そうだねぇ」
彼方「果林ちゃんにとって、彼方ちゃんは宝石なのかな~?」
果林「……っ」
驚いた顔を見せる果林ちゃんだけど
今の話の流れでそう思わないほど、私は鈍感でもない。
果林ちゃんにとって、私が宝石ほどに価値があるのだとしたら……
それはとっても……。
彼方「勿体ないよね~……曇ったままは」
果林「だから、洋服を買いに行きましょ」
果林「読者モデルとしてのメンツをかけて、最高の服を選んであげる」
彼方「うん」
彼方「よろしくね~」
宝石
私は果林ちゃんにとって、どんな宝石なんだろうか。
ちょっぴり、気になる。
だからこそ……。と、途中まで言いかけたのは何だったのだろう。
彼方「ん~……そうだねぇ」
彼方「果林ちゃんにとって、彼方ちゃんは宝石なのかな~?」
果林「……っ」
驚いた顔を見せる果林ちゃんだけど
今の話の流れでそう思わないほど、私は鈍感でもない。
果林ちゃんにとって、私が宝石ほどに価値があるのだとしたら……
それはとっても……。
彼方「勿体ないよね~……曇ったままは」
果林「だから、洋服を買いに行きましょ」
果林「読者モデルとしてのメンツをかけて、最高の服を選んであげる」
彼方「うん」
彼方「よろしくね~」
宝石
私は果林ちゃんにとって、どんな宝石なんだろうか。
ちょっぴり、気になる。
16: 名無しで叶える物語(阪堺電気軌道) 2020/12/16(水) 23:26:37.89 ID:LwtqrwV/
ノレcイ´=ω=)可愛い果林ちゃんはもっと広めるべきだぜ~
18: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2020/12/16(水) 23:30:19.89 ID:7PKcqAm+
――――――
―――
同好会での練習を終えて、果林ちゃんと一緒に寄り道をする。
どこかに行くのかなんて訝し気なみんなには、内緒のお買い物
いや、デート
少しばかり機嫌がよく感じるのは、気のせいじゃない
彼方「秘密にしなくても良かったんじゃないかな~?」
果林「ふふっ。いつもと違う彼方の姿を見せたときのみんなの反応、気になるでしょ?」
彼方「確かに~」
彼方「綺麗なのか、可愛いのか」
彼方「いつもとあんまり変わらないのか~」
果林「絶対に変わって見えるに決まってるわ」
果林「綺麗か、可愛いかは……そうね」
果林「彼方がどっちを目指したいかなんだけど……」
―――
同好会での練習を終えて、果林ちゃんと一緒に寄り道をする。
どこかに行くのかなんて訝し気なみんなには、内緒のお買い物
いや、デート
少しばかり機嫌がよく感じるのは、気のせいじゃない
彼方「秘密にしなくても良かったんじゃないかな~?」
果林「ふふっ。いつもと違う彼方の姿を見せたときのみんなの反応、気になるでしょ?」
彼方「確かに~」
彼方「綺麗なのか、可愛いのか」
彼方「いつもとあんまり変わらないのか~」
果林「絶対に変わって見えるに決まってるわ」
果林「綺麗か、可愛いかは……そうね」
果林「彼方がどっちを目指したいかなんだけど……」
19: 名無しで叶える物語(たこやき) 2020/12/16(水) 23:39:23.94 ID:LwtqrwV/
ノレcイ´=ω=)zzZ
20: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2020/12/16(水) 23:41:10.43 ID:7PKcqAm+
果林ちゃんは考え込むようにそう言って、
私は……と、私が言いたいことを言うよりも前に切り出した。
果林「やっぱり、彼方には綺麗になって貰いたいわ」
果林「彼方は普段の仕草は可愛らしい所があるし」
果林「美人な彼方がちょっと抜けてるところがあるって、ギャップがあっていいじゃない?」
彼方「ん~?」
果林「……何よ」
彼方「べつにぃ?」
果林ちゃんだって、普段は美人さんなのに抜けてるところがある
そんなギャップがあるって分かっているのかいないのか。
彼方「……あ、待って」
果林「なに?」
彼方「道違うよ~こっち」
果林「え……あっ……」
彼方「んふふ~」
果林「わ、笑わないでよっ」
果林「無駄に広いのがいけないんだからっ」
私は……と、私が言いたいことを言うよりも前に切り出した。
果林「やっぱり、彼方には綺麗になって貰いたいわ」
果林「彼方は普段の仕草は可愛らしい所があるし」
果林「美人な彼方がちょっと抜けてるところがあるって、ギャップがあっていいじゃない?」
彼方「ん~?」
果林「……何よ」
彼方「べつにぃ?」
果林ちゃんだって、普段は美人さんなのに抜けてるところがある
そんなギャップがあるって分かっているのかいないのか。
彼方「……あ、待って」
果林「なに?」
彼方「道違うよ~こっち」
果林「え……あっ……」
彼方「んふふ~」
果林「わ、笑わないでよっ」
果林「無駄に広いのがいけないんだからっ」
21: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2020/12/16(水) 23:45:52.61 ID:IZZwvxl2
これ即興で書いてるのかすごいな
22: 名無しで叶える物語(もなむす) 2020/12/16(水) 23:51:35.10 ID:+ipnW0D6
いつもの高級らっかせいの香りがしますね
23: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2020/12/16(水) 23:54:33.58 ID:7PKcqAm+
彼方「果林ちゃんのそういうところが、ギャップなんだよねぇ~」
彼方「かわい~」
果林「もう……からかわないでって言ってるでしょう?」
彼方「本当にかわいいって、思ってるんだけどなぁ」
そう言って、果林ちゃんの手を握る
恋人とか、そう言うのじゃなく
ただただ、友人としての手の繋ぎ方
果林「ちょ、ちょっと!」
彼方「果林ちゃんが迷子にならないように、彼方ちゃんが手を握っておいてあげる~」
果林「馬鹿にしてるでしょ……」
彼方「してないよ~」
普段は凛々しい果林ちゃん
でも、実は方向音痴な一面もあったりして。
彼方「手を繋ぐ理由になるなら、良いんじゃないかな~?」
果林「子供っぽくて、ちょっと……あれだけれど」
そう言う果林ちゃんは、でも……手を離さなかった。
彼方「かわい~」
果林「もう……からかわないでって言ってるでしょう?」
彼方「本当にかわいいって、思ってるんだけどなぁ」
そう言って、果林ちゃんの手を握る
恋人とか、そう言うのじゃなく
ただただ、友人としての手の繋ぎ方
果林「ちょ、ちょっと!」
彼方「果林ちゃんが迷子にならないように、彼方ちゃんが手を握っておいてあげる~」
果林「馬鹿にしてるでしょ……」
彼方「してないよ~」
普段は凛々しい果林ちゃん
でも、実は方向音痴な一面もあったりして。
彼方「手を繋ぐ理由になるなら、良いんじゃないかな~?」
果林「子供っぽくて、ちょっと……あれだけれど」
そう言う果林ちゃんは、でも……手を離さなかった。
24: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2020/12/16(水) 23:59:15.24 ID:oWqgCi6U
いいよ
25: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2020/12/17(木) 00:04:18.76 ID:gmOAVYQe
果林「えぇっと……」
いくつかの専門店が入っているショッピングモール
番号で振り分けられている案内図を二人で覗き込む
果林ちゃんはどれにするべきかと悩まし気で。
真剣なその横顔は……
大丈夫、果林ちゃんだって大人っぽいよ~……って、思わされる。
それが私のためだっていうのは
ちょっぴり。
ううん、とっても……気分が良い
彼方「ここは~?」
果林「そこ、確かメンズのお店よ?」
果林「ボーイッシュが良いって言うなら、まぁ……別に良いけど」
彼方「えー……」
果林「冗談よ。ボーイッシュって言ったって別にメンズじゃ……まぁ、それは良いんだけど」
彼方「……ボーイッシュ彼方ちゃん爆誕する?」
果林「しないわよ」
即断だった。
いくつかの専門店が入っているショッピングモール
番号で振り分けられている案内図を二人で覗き込む
果林ちゃんはどれにするべきかと悩まし気で。
真剣なその横顔は……
大丈夫、果林ちゃんだって大人っぽいよ~……って、思わされる。
それが私のためだっていうのは
ちょっぴり。
ううん、とっても……気分が良い
彼方「ここは~?」
果林「そこ、確かメンズのお店よ?」
果林「ボーイッシュが良いって言うなら、まぁ……別に良いけど」
彼方「えー……」
果林「冗談よ。ボーイッシュって言ったって別にメンズじゃ……まぁ、それは良いんだけど」
彼方「……ボーイッシュ彼方ちゃん爆誕する?」
果林「しないわよ」
即断だった。
26: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2020/12/17(木) 00:20:28.39 ID:gmOAVYQe
とりあえず、
適当なお店を見に行こうっていう話になって、ウインドウショッピングを楽しむことにした私達。
普段は立ち寄りもしないような少しブランド力のある洋服店に入ってみる
彼方「うぇっ……」
果林「まぁ、見るだけでもいいでしょう?」
彼方「うん」
果林「心配しなくても、私だって……」
こんなお店のは易々と買えないわよ。と、
お店の人には聞こえないように果林ちゃんは言う。
私がいつも行くようなお店の人とは違って、
若干、品定めされているように感じるのは、気のせいだろうか。
彼方「ひぇぇ……」
トップス一着で十時間くらいの給料が飛んでいきそうな値段の物もある。
これは、怖い。
適当なお店を見に行こうっていう話になって、ウインドウショッピングを楽しむことにした私達。
普段は立ち寄りもしないような少しブランド力のある洋服店に入ってみる
彼方「うぇっ……」
果林「まぁ、見るだけでもいいでしょう?」
彼方「うん」
果林「心配しなくても、私だって……」
こんなお店のは易々と買えないわよ。と、
お店の人には聞こえないように果林ちゃんは言う。
私がいつも行くようなお店の人とは違って、
若干、品定めされているように感じるのは、気のせいだろうか。
彼方「ひぇぇ……」
トップス一着で十時間くらいの給料が飛んでいきそうな値段の物もある。
これは、怖い。
27: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2020/12/17(木) 00:51:17.33 ID:gmOAVYQe
果林「これなんて、彼方に似合うんじゃないかしら?」
彼方「ほんとにぃ~?」
ラメ糸で編まれたピカピカのシャツ
明らかに派手で、
私には似合っていないように感じるそれを合わせるように胸の前に持って行ってみると、
果林ちゃんは、似合ってるとも似合わないとも言わずに、笑った
果林「ふっ……ふふふっ……ごめんなさいっ……」
彼方「か~り~ん~ちゃ~ん~?」
果林「だ、だって……ふふふっ……」
きらきらと輝くメタリックシャツ
胸元のブランドロゴは違う色の輝きを放っている
彼方「果林ちゃんが買ってくれるなら、着てあげても良いよ~?」
果林「えっ、無理よ。無理!」
彼方「じゃぁ果林ちゃんも合わせてみてよ~」
果林「え~……」
彼方「ほんとにぃ~?」
ラメ糸で編まれたピカピカのシャツ
明らかに派手で、
私には似合っていないように感じるそれを合わせるように胸の前に持って行ってみると、
果林ちゃんは、似合ってるとも似合わないとも言わずに、笑った
果林「ふっ……ふふふっ……ごめんなさいっ……」
彼方「か~り~ん~ちゃ~ん~?」
果林「だ、だって……ふふふっ……」
きらきらと輝くメタリックシャツ
胸元のブランドロゴは違う色の輝きを放っている
彼方「果林ちゃんが買ってくれるなら、着てあげても良いよ~?」
果林「えっ、無理よ。無理!」
彼方「じゃぁ果林ちゃんも合わせてみてよ~」
果林「え~……」
28: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2020/12/17(木) 01:06:24.17 ID:gmOAVYQe
果林「うわぁ……」
彼方「あはははっ」
果林ちゃんがライブで着ていたのもきらきらしていて綺麗だったけど
今合わせているのは、キッラキラで
読者モデルとして活動している果林ちゃんにとっては
顔をしかめるくらいに、最悪なものらしい
でも、私からしてみると
果林ちゃんが絶対にしないような格好は、面白い
彼方「似合ってるよ~?」
果林「冗談やめてよね」
果林「あぁでも……彼方が買ってくれるなら、着ても良いわよ?」
彼方「………」
果林「待って待って無言でお財布を検めないで!」
果林「ネタに生活費かけるのは駄目よ!?」
彼方「あはははっ」
果林ちゃんがライブで着ていたのもきらきらしていて綺麗だったけど
今合わせているのは、キッラキラで
読者モデルとして活動している果林ちゃんにとっては
顔をしかめるくらいに、最悪なものらしい
でも、私からしてみると
果林ちゃんが絶対にしないような格好は、面白い
彼方「似合ってるよ~?」
果林「冗談やめてよね」
果林「あぁでも……彼方が買ってくれるなら、着ても良いわよ?」
彼方「………」
果林「待って待って無言でお財布を検めないで!」
果林「ネタに生活費かけるのは駄目よ!?」
29: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2020/12/17(木) 01:28:31.64 ID:gmOAVYQe
別に貧乏でお金が待ったくないわけでもないから、
買おうと思えば買えるんだけど……
でも、確かに冗談に命懸けるのはちょっと問題かもしれない。
彼方「冗談だよ~」
彼方「でも、先にからかってきたのは果林ちゃんだよねぇ~?」
果林「……悪かったわよ」
果林「………」
果林「ほら、場所変えましょ」
果林ちゃんはお店の人の目を気にして、
洋服をさっと元に戻すと、私の手をちょっとだけ強引に引っ張っていく
彼方「ふふっ」
果林「何笑ってるのよ」
彼方「べっつに~?」
本当にデートみたい
とか
ウインドウショッピングって、やっぱり楽しいとか
色々だよ~。なんて笑ってみると
果林ちゃんは困ったように笑った
買おうと思えば買えるんだけど……
でも、確かに冗談に命懸けるのはちょっと問題かもしれない。
彼方「冗談だよ~」
彼方「でも、先にからかってきたのは果林ちゃんだよねぇ~?」
果林「……悪かったわよ」
果林「………」
果林「ほら、場所変えましょ」
果林ちゃんはお店の人の目を気にして、
洋服をさっと元に戻すと、私の手をちょっとだけ強引に引っ張っていく
彼方「ふふっ」
果林「何笑ってるのよ」
彼方「べっつに~?」
本当にデートみたい
とか
ウインドウショッピングって、やっぱり楽しいとか
色々だよ~。なんて笑ってみると
果林ちゃんは困ったように笑った
30: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2020/12/17(木) 02:00:53.62 ID:gmOAVYQe
果林「やっぱり、こういうお店の方が選びやすいわよね」
彼方「そうだねぇ……」
ブランドとしては少し落ちるけれど、
でも、決して悪くはないお洋服のお店
トップスとスカートを選んだって、さっきのギラギラしたシャツ一枚分のお金でお釣りが返ってくる
果林「彼方って私服だとロングスカートが多いけど……ミニは履かないの?」
彼方「制服が似たようなものだしねぇ」
果林「ジーンズとかも履かないわよね……」
彼方「こう……ぎゅーって締め付けられる感じが好きじゃないんだよね~」
果林「そう……」
洋服は、どちらかと言えば遊びがあるサイズの方が好ましい
その方がゆったり着られるし、拘束感がないから
果林「なら、こういうのはどうかしら」
彼方「ほうほう……」
そう言って果林ちゃんが持ち出してきたのはシャツワンピース
ボタンタイプで、腰のあたりでベルトを巻いたりするのが一般的らしい
彼方「似合うかなぁ?」
果林「試着してみたら?」
彼方「ん~してみよっかな~」
彼方「そうだねぇ……」
ブランドとしては少し落ちるけれど、
でも、決して悪くはないお洋服のお店
トップスとスカートを選んだって、さっきのギラギラしたシャツ一枚分のお金でお釣りが返ってくる
果林「彼方って私服だとロングスカートが多いけど……ミニは履かないの?」
彼方「制服が似たようなものだしねぇ」
果林「ジーンズとかも履かないわよね……」
彼方「こう……ぎゅーって締め付けられる感じが好きじゃないんだよね~」
果林「そう……」
洋服は、どちらかと言えば遊びがあるサイズの方が好ましい
その方がゆったり着られるし、拘束感がないから
果林「なら、こういうのはどうかしら」
彼方「ほうほう……」
そう言って果林ちゃんが持ち出してきたのはシャツワンピース
ボタンタイプで、腰のあたりでベルトを巻いたりするのが一般的らしい
彼方「似合うかなぁ?」
果林「試着してみたら?」
彼方「ん~してみよっかな~」
31: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2020/12/17(木) 02:05:42.29 ID:gmOAVYQe
試着室を借りて、着てみる。
鏡の前で自分でチェックしてみると、なんだかちょっと違う感じがしなくもなくて
彼方「どうかな~?」
果林「ん~……」
果林ちゃんはとっても真剣に私を見て、
服の裾の辺りを摘まんだりして、
悩んで悩んで……私の体を見定めて。
彼方「か、果林ちゃん?」
ちょっぴり恥ずかしくなって名前を呼ぶと、
果林ちゃんははっとしたように顔を上げた
果林「ここ、もう少し余裕持たせた方が良いわ」
果林「ぴっちりしてると……ほら、彼方の胸が強調され過ぎる」
彼方「………」
彼方「やだも~果林ちゃんのえっち~」
果林「はっ!? なっ……何言ってるのよっ……」
鏡の前で自分でチェックしてみると、なんだかちょっと違う感じがしなくもなくて
彼方「どうかな~?」
果林「ん~……」
果林ちゃんはとっても真剣に私を見て、
服の裾の辺りを摘まんだりして、
悩んで悩んで……私の体を見定めて。
彼方「か、果林ちゃん?」
ちょっぴり恥ずかしくなって名前を呼ぶと、
果林ちゃんははっとしたように顔を上げた
果林「ここ、もう少し余裕持たせた方が良いわ」
果林「ぴっちりしてると……ほら、彼方の胸が強調され過ぎる」
彼方「………」
彼方「やだも~果林ちゃんのえっち~」
果林「はっ!? なっ……何言ってるのよっ……」
32: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2020/12/17(木) 02:15:53.74 ID:gmOAVYQe
果林「バカなこと言ってないで、ほら……」
果林ちゃんに調整して貰ってから見て見ると……なるほど。と思う。
さっきよりもベルトは少し上に引き上げられて、
ベルトの上に多少の遊びを持たせた分、裾は上がっちゃってるけれど、
ウエストが細く見える感じになる
ベルトから首にかけての余裕もあるから、
ぴっちりと胸の形が出るようなこともない
彼方「おぉ~さっきよりましになった~」
果林「でしょう? 」
彼方「どうどう~? 似合う?」
果林「似合ってるっていうか……やっぱり……」
彼方「やっぱり?」
果林「……かわいいわね」
果林ちゃんのほんのりと赤い、はにかんだ笑みが目に焼き付く
可愛いとは誰のことを言ってるのか
そんなの、果林ちゃんのことなんじゃないかって……言いたくなる。
言いたくなるだけで、言えない。
彼方「……果林ちゃんのお洋服も、選ぼうよっ」
いつもと違った ” あの子 ” が見られるお洋服選び。
それに舞い上がっちゃってる私達は、多分きっと。
本当に――デートをしているんだろう。
彼方「……なんて」
もう少しこのままを楽しみたくて、私は心の内にしまい込んだのだった。
果林ちゃんに調整して貰ってから見て見ると……なるほど。と思う。
さっきよりもベルトは少し上に引き上げられて、
ベルトの上に多少の遊びを持たせた分、裾は上がっちゃってるけれど、
ウエストが細く見える感じになる
ベルトから首にかけての余裕もあるから、
ぴっちりと胸の形が出るようなこともない
彼方「おぉ~さっきよりましになった~」
果林「でしょう? 」
彼方「どうどう~? 似合う?」
果林「似合ってるっていうか……やっぱり……」
彼方「やっぱり?」
果林「……かわいいわね」
果林ちゃんのほんのりと赤い、はにかんだ笑みが目に焼き付く
可愛いとは誰のことを言ってるのか
そんなの、果林ちゃんのことなんじゃないかって……言いたくなる。
言いたくなるだけで、言えない。
彼方「……果林ちゃんのお洋服も、選ぼうよっ」
いつもと違った ” あの子 ” が見られるお洋服選び。
それに舞い上がっちゃってる私達は、多分きっと。
本当に――デートをしているんだろう。
彼方「……なんて」
もう少しこのままを楽しみたくて、私は心の内にしまい込んだのだった。
50: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2020/12/17(木) 12:46:13.22 ID:VdYx9Pyx
>>32
ここで彼方ちゃんが着てた形の服好きなんだよね
そういう絵出してくれないかなって思ってる
ここで彼方ちゃんが着てた形の服好きなんだよね
そういう絵出してくれないかなって思ってる
34: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2020/12/17(木) 02:23:14.33 ID:gmOAVYQe
case.1:果林と服選び 終了
※途中から名前欄入れ忘れました
※次のcaseは明日安価します。
※途中から名前欄入れ忘れました
※次のcaseは明日安価します。
35: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2020/12/17(木) 02:26:17.22 ID:Vc0FdOuK
高級らっかせいさん、マジで毎回神SSをありがとう
…これ、まさか全員分やってくれる感じ?
…これ、まさか全員分やってくれる感じ?
36: 名無しで叶える物語(茸) 2020/12/17(木) 02:56:57.86 ID:2uFH6N6e
やってくれそうな感じね
そうじゃなくても彼方誕生日SS少なかったから嬉しいわ
そうじゃなくても彼方誕生日SS少なかったから嬉しいわ
37: 名無しで叶える物語(もこりん) 2020/12/17(木) 07:39:42.51 ID:i6FB2HED
ありがとう
次のも楽しみ
次のも楽しみ
38: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2020/12/17(木) 09:41:01.97 ID:MuqgrURN
ライフデザイン学科万歳
44: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2020/12/17(木) 10:52:03.11 ID:j5a8i/Qd
よく即興で考えられるよ…素晴らしいです!
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1608125472/